フロイドさん殺害は人種差別?
ミネソタ州で、ジョージ・フロイド氏は偽札を利用してたばこを買おうとしたと通報された男と外見が一致したことから、警察官が身柄を拘束しようとした際、首を圧迫され死亡しました。
この事件は人種差別問題だとして、アメリカ中で大規模なデモが行われており、世界中から大きな反響があがっています。
ときどきアメリカで起こる、警察官による黒人殺害
日本とは違い、アメリカでは銃を持って暴れる犯罪者を警察官が射殺することは珍しくありません。
しかし、今回の被害者であるフロイドさんは、武器を持っていませんでした。
・人種差別問題?
このようなニュースを見る度に、いつも思うのは
「黒人のときだけニュースで見るけど、他の人種はどうなの?」
という疑問。
罪の無い人もしくは丸腰の犯罪者が、警察官に殺される割合が白人より黄色人種や黒人が明らかに多いのであれば、人種差別ですが、
有意な差がなければ、人種差別ではなく「ひどい警察官による殺人事件」ということになります。
軽くネットで探しましたが、有効なデータは見つかりませんでした。
もし、根拠なく「人種差別だ!」と騒いでいるのであれば、被害妄想が過ぎますし、そのような思考を持っていては、差別主義者と被差別者の溝は深まるばかりです。
・被害者は「黒人」ではなく「フロイドさん」
彼は黒人だから殺されたのでしょうか。
今のところ、被告からそのような証言はありません。
「黒人が白人警官に殺された」というだけで、人種差別という問題に結びつけるのは、短絡的ですし、
「アメリカの警察全体に人種差別的な思想が蔓延っている!」と感情を持つのも拡大解釈が過ぎます。
どんなにまともな組織でも、少数の「ヤバい人」はいるわけですし。
フロイドさんには前科があったことや、検死検査で薬物の摂取が認められた、という報道もあります。
それらの事情も事件に影響していたかもしれません。
・感想
今回の問題の本質は、人種差別なのでしょうか。
今、目の前にあるたった一つの出来事を拡大解釈すると、事実の誤認が生じます。
もっと広い視野を持ち、冷静に根拠と事実を集めていくことで、
今回の一件を正しく捉えられるようになると思います。
過剰に反応していては、差別主義者の思想を強めてしまいます。
そうなれば、人種差別は無くならない。
人種差別を解決するためには、どの人種も冷静に正しく判断し、行動しなければなりません。
私は、アメリカに人種差別が無いとか、今回の事件は大したことない。などと言いたいわけではなく、
「問題の捉え方を間違えると、より大きな問題を生んでしまう可能性がある」と言いたいのです。
逆に、この一件が「人種差別」という問題を解決させる可能性もあるのですが。
今回の一件のみで判断するのではなく、広い視点で冷静に。
このような“過大視本能”を持つと、正確に事実を読み取ることができなくなります。
事実を読み取る思考法を身につけましょう。