【本紹介】自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと
私は20代終盤ですが、本書を読み、多くを捨ててきました。
捨てることで身軽になり、本来の自分に近づきます。
著者の四角大輔氏は、大学卒業後、レコード会社のアーティストプロデューサーとして活躍します。
その後退社し、かねてからの夢だった、ニュージーランドの湖畔でノマド生活を始めます。
この経歴を見ると、著者は超エリートでどんな仕事もバリバリやってお金を稼いで、ありとあらゆる物を手に入れた人のように見えます。
しかし実際は、会社員時代は過度のストレスで蕁麻疹が出たり気を失ったりするなど、体のいたるところがボロボロだったが、
苦しみながらも、多くのことを捨てて、生活スタイルをとにかくシンプルに削ぎ落すことで、夢であるノマドライフにたどり着いたそうです。
本書には、著者が夢を実現させて自由を手に入れるまでに捨てた50のことが書かれています。
その中から、私も実践していて、特に共感できたものをご紹介します。
・生活レベルの向上を捨てる
・満腹を捨てる
・人脈を捨てる
・逃げない覚悟を捨てる
・感想
・生活レベルの向上を捨てる
社会人になり収入が増えると、たいていの若者はそれに併せて欲しい物が増えます。
いい部屋に住んだり、いい車に乗ったり。
なにか一つレベルを上げると、それにつられて、他の物のレベルも上げたくなります。
それが繰り返されると支出が増えて、いくら収入が増えても余裕がない生活になります。
著者は、自分や家族が健康的な生活を維持できる「ミニマム・ライフコスト」を把握し、そのレベルで生活を維持し続ければ、生活がお金に支配されなくなり、多くのことに挑戦できるようになると説いています。
私も生活レベルをあげないように心掛けています。収入が増えても支出は変わりません。
そうすることで、仕事や人間関係などで嫌なことがあっても、「生きていくのに多くのお金は必要ないので、なんとかなる」という気持ちを持つことができます。
そうすると、これまで受けていたストレスがどれも些細なことに感じてきて、自由な気持ちになれます。
・満腹を捨てる
現代人は食べ過ぎにより健康を損なっています。
若い人は無茶な食生活でも大丈夫かもしれませんが、そのツケは後で必ずやってきます。
著者は、その原因の根本は、満腹になるまで食べるのが当たり前になっているからだと述べています。
その習慣を見直し、「満腹まで食べる」や「時間が来たから食べる」から「お腹が空いたから必要な分だけ食べる」に変えましょう。
私は、このように考え方を変えただけで、体重が減り、体調を崩すこともずっと減りました。
食費の節約にもなりますし、メリットだらけです。
・人脈を捨てる
積極的に多くの人とコミュニケーションをとり、人脈を広げた方がいい。
このような価値観がありますが、著者は、心が繋がっていない浅い人脈は、自分の時間を奪うだけだといいます。
他人に合わせることを辞めると、本当の自分が見えてきます。
無駄な飲み会を断ったり、社交辞令を辞めたり、スケジュールをできるだけ埋めないようにする。
そうすることで、本当の自分の時間が増えて、自分にとって真のやりたいことができるようになります。
・逃げない覚悟を捨てる
他に生きる術を持っていれば、会社内でも自由な立場でいられる。
著者は自由になるために、会社以外の生きる術を磨き続けました。
生きる術が会社しかなければ、会社が無くなると生きていけなくなります。そのためには、嫌な仕事をしたり、醜い人間関係に巻き込まれることも我慢しなければなりません。
会社が居心地のいい環境であり続ければ大丈夫ですが、もしそうでなければ、幸せにはなれません。
“人生に自信を持たせてくれたのは、あきらかに選択肢だった”
退路を断ち、一つのことに全力を捧げる。これが成功への唯一の道かのようにされてます。
しかしポジティブな逃げ道を作ることは悪いことではないのだと感じました。
心のゆとりができることで、仕事のパフォーマンスがあがります。
・感想
本書は2012年に出版された本で、私が二十歳そこそこの鬱時代に読み、大きな影響を受けた本です。
本書は万人に理解される内容ではないかもしれません。
内容から推測すると、著者は典型的な「内向型人間」であり、かなり極端な思考が見られます。
私のような内向型人間には、生きづらい社会をよりうまく生きていくための羅針盤になる本だと思いますし、
対して外向型の人には、自分とは真逆の発想に触れることができる本であると思います。
私のような内向型人間には、こちらもおすすめです。