JT決算 海外たばこが好調!
日本たばこ産業(JT)の第1四半期決算発表がありました。
結果は、市場のネガティブな見方とは裏腹に、好調なものとなりました。
・全社実績
・コロナウイルスの影響
・国内たばこ事業
・海外たばこ事業
・全社実績
会社全体での売上収益は+2.8%、営業利益は−29.4%でした。営業利益は大幅に下がっていますが、前期に医薬事業で一時金収入があったためであり、
調整後営業利益は+5.8%、為替一定ベース調整後営業利益は+14.0%でした。
私は、この「調整後」というのが好きではないのですが、たばこ事業が好調なことに疑いはありません。
・コロナウイルスの影響
国内では工場は稼働し、供給も問題がなく、
海外では、一部事業所の一時的な閉鎖があったが、現時点で事業継続に大きな問題はない。とのこと。
免税販売が大きく減少したが、影響はトータルの売上収益の3%未満らしい。
今のところ大きな打撃はなく、業績予想も当初のまま据え置いています。
・国内たばこ事業
国内たばこ事業は、iQOS登場以来とても厳しい状況になっています。
紙巻販売数量−4.2%、収益−5.7%となっており、厳しい状況が続いていますが、会社のコメントでは「想定範囲内で推移」だそうです。
以前の決算発表のときに、「今後3年間は目標であるMid to high single digitのMid を達成するプランはある」と言っていたので、大幅減収ですが落ち着いて見ていこうと思います。
・海外たばこ事業
国内と対照的に海外は好調です。
総販売数量 −0.6%
自社たばこ製品売上収益 +8.8%
為替一定ドルベース調整後営業利益 +29.4%
力強い成長です。
・数量は減少したが、各国でシェア拡大
・単価上昇効果が効いている
・コロナウイルスによる買い溜めや在庫調整がポジティブに働いた
・単価が高い欧州で特に好調
・GFB(主力4ブランド)が特に好調
以上のような要因で、絶好調です。
トータルで、国内たばこ事業の不振だったが、海外たばこ事業がそれ以上に伸びた。という結果になりました。
しかし、相変わらず株価低迷・高配当の状態が続いています。
買いどきかもしれませんが、私のポートフォリオは既にたばこ銘柄でいっぱいなので、悩ましいところです。