暴落は長期投資の味方
土日で株式市場が閉まっている間、「週明けがこわい」とあちらこちらで聞こえますね。
私の資産もとんでもない下がり方をしています。
欧州でイタリアを中心に広がりを見せ、生活必需品店以外のお店がお休みになったり、各国の入国制限など移動の制限が厳しくなっています。
私が好きなサッカーも、プレミアやリーガなどの主要リーグは中断。
自転車ロードレースも、グランツールの1つであるジロ・デ・イタリアの延期が決定しました。
非常に残念。
ここまで来ると、まだまだ経済的ダメージが大きくなりそうです。
それが「どこまで広がるのか」は誰にも分からないので、予測するだけ無駄ですし、
市場は実体経済より少し早く反応するので、全ての悪材料が出尽くしたときには、株価は既に上がり始めているものです。
そもそも私は、投資を始めた時に
「暴落は避けられない」
と理解しています。
なので、「暴落を利用してリターンを殖やす」ために現金を殖やし、準備していました。
ここで、私が勉強のために利用しているJ.P.Morganのホームページで、ある資料を見つけました。
※J.P.Morganホームページより
このデータは、S&P500におけるリーマンショック直前のピークから、ピークの値まで戻す5年5ヶ月後まで、100万円の資金を、毎月同額(約1.5万円)で積立投資をした場合(つまりドルコスト平均法)のリターンを示しています。
値を戻すまでに5年5ヶ月もかかると知っていれば、投資を躊躇してしまいますが、実際は
積立投資をしていれば、S&P500が同じ値でも160万円ほどになっています。
ヒビって投資をしなかった場合より60万円も増えているのです。
ドルコスト平均法では、購入口数が安くなったときに多くなり、高くなると少なくなるので、平均購入単価を下げることができます。
このことが、株価上昇局面で資産額上昇にブーストをかけることになります。
もちろんこれはリーマンショックに限らず、ブラックマンデーもITバブルも同じです。
ジェレミー・シーゲルの「株式投資の未来」では、配当再投資を推奨しており、
「配当は、下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル」
と説明しています。
配当再投資も、少し違いますが、ドルコスト平均法に似た部分があります。
この本では、1929年の大恐慌を例にしています。
このとき、暴落前のピークに戻るのに、四半世紀程かかっています。
しかし配当再投資をした場合、四半世紀後には資産額が4.44倍になっています。
この結果は、大恐慌がなく、株価が四半世紀横ばいで配当再投資したと仮定した場合より、リターンが60%も増大しています。
暴落があったからこそ利益を得ることができる
つまり、
「暴落は長期投資の味方」
なのです。
過去から学び、これからの自分の行動を決めていくことが重要です。
私が学んだことは、
・景気予測はできないので、暴落は避けられない
・逆も然りで、市場に留まり続けないと利益を逃す
・暴落(チャンス)に備えて、常に現金を用意しておく
・「歴史は繰り返さないが韻を踏む」
そして、私の結論は
「加減を気をつけながら買え」です。