【本紹介】ピーター・リンチの株で勝つ
とても気に入っている投資本の紹介
- 作者: ピーターリンチ,ジョンロスチャイルド,Peter Lynch,John Rothchild,三原淳雄,土屋安衛
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/03/01
- メディア: 単行本
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著者のピーター・リンチは1977年から1990年に伝説的な成績を残したファンドマネージャーです。この一冊に彼の投資哲学が凝縮されています。普通に読み物としても面白く、何度も読み返しています。
かなり勉強になりますし、これ一冊で様々な視点から銘柄分析をすることができるようになります。
しかし、私が特に気に入っている部分は、そのような「投資テクニック」ではなく、どのような姿勢で投資をするかという「投資哲学」の部分です。
その中から私が気になった部分をかいつまんでご紹介。
株式投資は誰にでも合うものではない
私は投資の勉強をしていくうちに、頭の良さよりも精神力と自分自身について知ることが必要だと感じるようになりました。この本でも投資に必要な資質として、IQよりも忍耐力や常識、根気、謙虚さなどが必要だとあります。自分が得た情報から合理的な行動をとれるか、周りに流されずに自分の考えを貫けるかが重要です。
人それぞれお金に対する考え方やリスク許容度が違います。
日々の株価の動きに一喜一憂してしまう人もいれば、株価はたまにしかチェックしない人もいます。
そもそも株式投資をすべきでない人もいるということです。
自分の知っているものに投資しよう
仕事や日常生活でよく利用する物やサービスについては、優位性を良く理解しているはずで、それは重要なリサーチになります。名前は知っているけど、何でどれくらい儲けているか分からない会社より、身近でよく知っている会社を調査したほうが良いです。
しかし、投資の世界では、「知らないものにお金を払う」ことが平気で行われていると述べています。
私の周りで投資をしている人も、十分な調査をせずに、
他人のアドバイスを鵜呑みにしたり、なんとなく、といった理由で売買している人がほとんどです。
経済を予測しようとしても無駄
周りの雑音は排除し、自分に理解できることやコントロール出来ることに集中しろ。ということです。
私はよく、投資について聞かれたり、おすすめの銘柄について聞かれたりします。おすすめ銘柄を教えると、大体の人がおすすめを理由も聞かずそのまま買ってしまいます。挙句の果てに「いつ売ればいい?」と聞いてきます。なので、最近は聞かれても答えないようにしています。
それぞれ環境が異なり、投資に対する知識や投資に求めることが異なるはずですが、多くの人がそこを考えることをすっ飛ばして投資をしているようです。
多くの人が投資のことになると、なぜか普段と違う感覚でお金を使うようです。どのお金も大事な自分のお金に変わりないと思うのですが。
投資をするときは、経済や金融の難しい知識の勉強よりも、自分についてや、そもそもお金・株とは何か、この二つについて知ることが大事だと思っています。