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投資初心者でも年率30.8%! 魔法の公式

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1988年から2004年の17年間で年率30.8%という驚異的なリターン(同期間のS&P500は年率12.4%)をあげた「魔法の公式」を使えば、誰でも簡単に高いリターンを得ることができる。

そう言われて簡単に信じることができる人はいないでしょう。

しかし、「株デビューする前に知っておくべき魔法の公式」という本には、それを実現できると書かれています。

私も半信半疑で本書を読み始めたのですが、くどい程に「魔法の公式」の有効性について説かれており、実際にポートフォリオの一部を「魔法の公式」で運用するに至りました。

 

そもそも「魔法の公式」とは

資本収益率が高く、かつ利回りが高い銘柄を20~30銘柄1年間保有し、売却する。それをまた繰り返す。

という簡単なものです。

簡単と言われても、この説明だけではピンと来ないと思うので、もう少し詳しく説明しようと思います。

 

 

資本収益率が高いとは

利回りが高いとは

具体的な実践方法

今後も高リターンは続くのか

感想

 

 

 

資本収益率が高いとは

資本収益率を簡単に説明すると、「事業のために投資したお金が、どれぐらい利益に結び付くか」という指標です。

例えば、スーパーマーケットを展開するA社とB社があったとし、以下のようなビジネスだったとします。

A社は、5000万円で新店舗を開店すると、年間500万円の利益が出る

B社は、5000万円で新店舗を開店すると、年間200万円の利益が出る

この時、A社の資本利益率は、500万円/5000万円で10%となります。

同様に、B社の資本収益率は2.5%です。

どちらの会社に投資した方がよいでしょうか。もちろんA社ですよね。

A社は、新店舗開店により得られた利益や銀行から借入することにより得た資金で、さらに店舗数を増やすと、B社より大きな利益をあげることができます。

これが続くと、どんどん両者の利益額の差が大きくなっていきます。

つまり、資本収益率が高い方が、利益成長率が高いビジネスといえるのです。

 

 

利回りが高いとは

上記で書いたように、資本利益率が高い方がより良いビジネスと言えます。

しかし、良いビジネスだからと言って、いくら払って買ってもいいと言う訳ではありません。

年間500万円の利益を出す店を5000万円で買えば、利回りは10%です。これは、なかなか良い投資でしょう。

では、2億円で買うのはどうでしょうか。

この場合利回りは2.5%。これなら他にもっと良い投資先がありそうですね。

つまり、いいビジネスを見つけたら、それをいくらで買うかが重要になるのです。

もちろん安ければ安い方(利回りが高い方)がいいですよね。

 

 

具体的な実践方法

ここまでで、「魔法の公式」の本質である、

資本収益率が高く、かつ利回りが高い銘柄を買う

が良いアプローチだと理解いただけたと思います。

では、具体的にどのように実践していけばよいのでしょうか。

手順を説明します。

1.https://www.magicformulainvesting.com/

上記のサイトは、魔法の公式により30もしくは50銘柄選んでくれます。それを利用し、銘柄を選出。サイトの利用は無料です。

2.1の銘柄から20~30銘柄選び買う。買うときはそれぞれ、できるだけ同額買います。

3.1年間保有し、売却。

4.手順1に戻る。

とっても簡単です。難しい数式どころか、電卓も不要です。

たったこれだけで、驚異的なリターンを得ることができるのです。

 

著者は、資金が少ない個人投資家は、一気に20~30銘柄買うことが難しいため、7~8銘柄ずつ数か月に分けて買い、トータルで20~30銘柄にすることをすすめています。

私は、3カ月ごとに7銘柄買うようにしています。

 

 

今後も高リターンは続くのか

具体的なやり方が分かったところで、一番気になるのはやはり、今後も高リターンが続くのかという点だと思います。

年率30.8%もの驚異的なリターンは過去の話で、これからは違うんじゃないか、そんな気持ちになります。

簡単で優秀な方法なら、みんな真似をする。真似をすると、「割安な優良企業」の株価が上がり、次第にそのような銘柄は見つからなくなる。そして「魔法の公式」の優位性がなくなる。

もっともな予想です。

しかし著者は、「魔法の公式」の優位性は今後も続くと断言します。

その理由は、魔法の公式が優秀過ぎないから。だとしています。

一見意味が理解できないこの言葉。その真意を簡単に説明します。

 

魔法の公式は、17年間で年率30.8%のリターンをあげましたが、この間ベンチマークであるS&P500を下回った年が何度もあります。

著者は、これを「素晴らしいこと」と述べています。

多くの人が、短期間でも劣ったパフォーマンスをすると、その手法に懐疑的になり、やめてしまう。

プロならば、短期間の低調は、顧客を失い、それが続くと自身の職を失います。

だから、「魔法の公式」は真似しようと思っても、なかなかできない。だから優位性を保ち続ける。とのことです。

 

 

感想

今回の記事は、「魔法の公式」についてかなり端折って説明しました。

本書では、よりわかりやすく、そして納得できるまで丁寧に説明されています。

魔法の公式は、誰でもできる簡単な手法ではありますが、著者が言うように、「多くの人が真似しようと思ってもできない」という矛盾もあります。

この矛盾を乗り越えるには、よく理解し、魔法の公式を完全に信用することが必要です。少しでも疑念が生じれば、続けることができず、途中であきらめてしまいます。

そのためには、本書をよく読むしかありません。

ポートフォリオの全てを「魔法の公式」にするのは、オススメしませんが、一部に取り入れることは、いい戦略だと思います。

得られるであろうリターンを考えれば、値段は安すぎます。読む価値がある本だと思います。