お金の心理学 相対性
人はお金を使う場面によって、お金の価値を変えています。
・お金の相対性とは
・解決策
・お金の相対性とは
本来、何に使おうとお金の価値は変わりません。
服を買うときの1万円
友達と旅行で使った1万円
車を買うときの1万円
どれも同じ1万円です。
ほとんどの人が当たり前のことだと思うでしょう。
しかし、こんな経験は無いでしょうか?
・普段から食料品を買うときに、チラシを見て1円でも安い店を探すが、欲しかったカメラが車で20分の距離の店に近所の店より800円安く売っていても、近所の店で買う
・毎日コツコツ節約しているのに、車の室内LEDランプのオプションに3万円払う
・年収1,000万円で不自由無い暮らしをしているが、友人が皆年収3,000万円以上なので、貧乏に感じる
人は状況や欲しい物が変われば、お金の扱いも変えるのです。
お金を絶対的な価値で評価していません。
何か比較可能なものを見つけて、比較することで判断しています。
食料品と食料品なら比較できますが、食料品とカメラは比較できません。
なので、「食料品にとっての1円」と「カメラにとっての800円」は、比較されませんし、
食料品の時は、時間を掛けて安いスーパーを探すのに、カメラにとっての800円差は小さすぎるので、わざわざ別のお店に行こうと思いません。
普段の経験から、なんとなく気持ちが分かるのではないでしょうか
これがお金に関する「相対性」です。
この相対性を野放しにしておくと、生活を壊しかねません。
相対性が浪費と不幸を招きます。
・解決策
相対性の連鎖を断つ。
3万円の車のオプションを付けるか迷った時に、「この3万円で他に何ができるだろうか」と、冷静になって考える。
年収3,000万円が羨ましくなったら、「そうなったら、自分は今より幸せか?今自分は幸せではないのか?」と冷静に自問してみる。
(オススメしない解決策、金持ちの友人と距離を置く)
人は知らない内に、お金の価値を歪めて判断しています。
完全に相対性から逃れることは不可能ですが、日頃から相対性を認識し、相対性を断つ訓練をしておけば、お金で失敗することが減るでしょう。