80:20の法則 小さな努力で大きなリターンを得る
投資をするからには高いリターンを目指したい。
誰もが考えることだと思います。
より高いリターンを目指すには、財務諸表を読み込み、個別銘柄分析を分析する。日本株よりも米国株の方が有望だから、英語の文章を読んで分析しなければならない
このように考えるでしょう。
しかし、これはかなりハードルが高く、世界中で優秀な頭脳を持つプロが多くいる世界で、この努力が報われる可能性は大きくないでしょう。
つまり、方向性を間違えた努力と言えます。
80:20の法則
「報われる可能性が低い努力」をする前に、
「大きくリターン向上に繋がる小さな努力」をしていますか?
その小さな努力とは
・手数料が安いネット証券口座を選ぶ
・売買回数を減らす
・NISA、iDeCoを使う
・手数料が低い商品を選ぶ
・債権でなく株式を買う
1つずつ説明します
・手数料が安いネット証券口座を選ぶ
株式や債権を売買する際は、売買手数料がかかります。
トヨタ自動車株を買うときに、どれだけ高い手数料を支払っても、受け取るものはトヨタ自動車の株式です。
売買手数料が高いからといって、受け取る商品は全く変りません。
手数料は投資家が受け取るリターンを確実に減少させます。
口座を開設するさいは、手数料が高い「店舗型」ではなく「ネット型」にした方が良いでしょう。
・売買回数を減らす
売買をすることで取られるのは手数料だけではありません。より大きいのは税金です。
売却益と配当金には、所得税と住民税合わせて20.315%の税金がかかります。
この税金が掛かる回数が増えると、リターンが大きく奪われます。
売買回数を増やすと、それだけ負ける確率が高くなります。
・NISA、iDeCoを使う
売却益と配当金にかかる税金を避ける方法が、NISAとiDeCoです。
どちらも運用益が非課税となります。
通常の口座で運用するよりもリターンが20.315%上昇するので、まずNISAとiDeCoから始めるべきです。
・手数料が低い商品を選ぶ
投資信託やETFは、売買時の他にも信託報酬という手数料がかかります。
これは、運用している資産に対してかかります。
信託報酬年率1%の投資信託を100万円保有している場合(値動きがなかったと仮定)
年間1万円の信託報酬がとられます。保有している期間、常にとられます。
プロのファンドマネージャーが運用している投資信託では、2%ほどが一般的ですが
日経平均株価など市場平均に連動するインデックスファンドなら、0.3%以下のものが数多くあります。
後者を選んだ方が、高いリターンを得る可能性が高くなります。
・債権でなく株式を買う
長期で見ると、株式のリターンは債権よりも高くなります。
長期で資金を運用する場合は、株式をベースにポートフォリオを考えるのが良いでしょう。
しかし注意が必要で、株式は短期でみればリスクが大きいです。
20〜30代でリタイア後の資金のために運用するのであれば、100%株式でいいと思いますが、年齢が高くなると資金が必要となるまでの期間が短くなるので、債権の比率をあげた方がいいでしょう。
この比率に絶対的な正解はありませんが、資金が必要となるまでの期間が短くなればなるほど、債権比率を高くしたほうが良いでしょう。
以上の5つを実行するのに、難しいことは何もありませんし、時間も対してかかりません。
80:20の法則
100%の成果を得ることは非常に難しいですが、
80%の成果であれば20%の労力で達成できます。
まずは簡単に大きな結果を得る努力をしましょう。